2017年3月31日金曜日

語学学習のススメ2017

 新年度の履修登録が始まるのにあたり、東経大の語学科目の紹介をします。

 英語では、1年次必修の「英語コミュニケーションI・II」に加え、2年次以降に選択英語科目として、「Business English I・II」、「Academic English」、 「English & Culture」が開講されています。東経大のアドバンストプログラムの一つとして、実践的な英語能力を養う「英語アドバンストプログラム設置されています。ベーシック科目には、1年次に、必修の英語クラスに合ったレベルで基礎を固める「総合英語セミナー I~IV」、2年次以上で英語の検定試験でのスコアアップを目指す「TOEIC I~III」があります。語学科目ではありませんが、英語を使って様々なテーマに触れる「英語で学ぶ教養」という演習科目もあります。

 英語以外に、選択語学科目として、「ドイツ語」、「フランス語」、「スペイン語」、「イタリア語」、「中国語」、「朝鮮・韓国語」、「日本手話」が開講されています。選択語学科目には1年次以上が履修できる初級と、2年次から履修できる中級があります。これらに加えて、特別語学として、2017年度は、アラビア語」、「タイ語」、「ポルトガル語」、「ロシア語が開講されます。選択語学は、大学で新しいことを学んでみたい人にオススメの少人数授業です。

 さらに、東経大には、大学が指定した語学検定等について、一定以上のスコアや級を取得すると、卒業単位として認定される制度(「資格・検定に関する科目」単位認定制度)があります。また、指定された語学検定に合格した場合、受験料実費を大学が支給する制度(多言語検定受験料助成制度)もあります。

 以上で紹介したのは、全学共通教育センターが提供する総合教育科目の語学科目です。この他に、各学部が提供する科目の中にも、英語などの外国語を使って学ぶ専門科目や、英語をより深く学ぶ専門科目など、語学に関係するものが用意されています。

関連記事
一粒で二度おいしい語学検定のススメ
先輩に聞く、語学学習のススメ
語学検定で力試ししませんか?

2017年3月23日木曜日

【学問のミカタ】いつでもそうだとはかぎりませんよ

 教養講義科目の「自然の構造」ほか担当の榎です。さて、今回の学問のミカタのテーマであるSNSとはいったい何でしょうか?SNSは、スロヴァキアの右派民族主義政党の「スロヴァキア国民党(Slovenská Národná Strana)」の略号です。「SNSって、Social Network Service のことでしょ!」と思う人が多いかもしれませんが、いつでもそうだとは限りませんので注意が必要です。勝手な思い込みで考えると間違えます。そういえば、セルビアの与党第一党の「セルビア進歩党(Srpska Napredna Stranka)」の略号もSNSですね。「セルビア進歩党は、『進歩』と名乗っているのだから、左派の政党だ」と思う人がいるかもしれません。しかし、実際は、左派ではなく右派政党なのです。かつて、カナダには、「カナダ進歩保守党(Progressive Conservative Party of Canada)」という、長年二大政党制の一角を占めていた政党がありました。「進歩」と「保守」は相反する政治の立場だと思ってしまう日本の感覚からすると、どういう政党かよく分かりません。どうやら、「progressive(進歩)」と「conservative(保守)」は、単純に相反する立場ではないようですね。

 
SNS」が「Social Network Service」を指す場合もあれば、「スロヴァキア国民党」を指す場合もあるように、「いつでもそうだとは限らない」のが現実です。「こうに違いない!これが絶対に正しい!これは常識だ!」と単純に思い込んだり、勝手に決めつけてしまったりすると、勘違いして真実が見えなくなって、間違ったり、失敗することがあります。このような失敗をしないためには、「常識というのは立場や時代、地域によって変わることもある」、「正しいはずだが、ひょっとすると違うかもしれない」、「自分の知らない、気づいてない、別の可能性があるかもしれない」などと考えること、つまり、「いつでもそうだとは限らない」と考えることが必要になります。実は、このように考えられるようになることが、「教養」を学ぶ意義なのだと、私は思っています。

 在野の言語学者・哲学者であった三浦つとむの著書に「1たす1は2にならない」という本があります。この本では、多くの人が体験する様々な失敗の事例を分析し、失敗から学ぶことで、同じ失敗を繰り返さないようにするにはどうしたらよいかが説かれています。とても面白くて、おすすめです。この本の最後のまとめに当たる部分から一部引用します。
---------------------------------------------------------------------------------
ふりかえってみると、この本ではずいぶんさまざまな問題をとりあげてきました。
(中略)

自然にある水は飲めますか?
「いつでもそうだとはかぎりませんよ」

長崎というのは九州の地名ですか?
「いつでもそうだとはかぎりませんよ」

おとなの考えは子どもの考えよりも正しいですか?
「いつでもそうだとはかぎりませんよ」

自分が笑われたのは嘲笑されたからですか?
「いつでもそうだとはかぎりませんよ」

ころんだ人には手をさしのべるのが正しいのですか?
「いつでもそうだとはかぎりませんよ」

目で見ることも手にとることもできないものがあると考えていいですか?
「いつでもそうだとはかぎりませんよ」

一度起こったことはまたくりかえすと考えていいですか?
「いつでもそうだとはかぎりませんよ」

地下鉄は地の下を走りますか?
「いつでもそうだとはかぎりませんよ」

「純粋」なことはよいことですか?
「いつでもそうだとはかぎりませんよ」

距離の近いところを行けば早くつきますか?
「いつでもそうだとはかぎりませんよ」

1たす1は2になりますか?
「いつでもそうだとはかぎりませんよ」

 オヤオヤ、答えはみんな同じになりました。「いつでもそうだとはかぎりませんよ」というのは、私たちがものごとを考えるときにいつでも欠くことのできない、基本的な考え方のようですね。
--------------------------------------------------------------------------------------------------------
 失敗から学び、失敗を繰り返さないためには、「いつでもそうだとはかぎりませんよ」と考えること、つまり、教養が必要だということですね。

参考文献
中東欧・旧ソ連諸国の選挙データ
ポスト社会主義国の選挙・政党データ(ベータ版)
・三浦つとむ著「1たす1は2にならない」明石書店 2006年
  この本は、本学の図書館にも収蔵されています。


【学問のミカタ】3月のテーマ「SNS」
・経済学部ブログ「つながることで増える価値
・経営学部ブログ「スキップされるテレビCM(T_T)
・コミュニケーション学部ブログ「#春から○○
・現代法学部ブログ「SNSは社会の窓 ~学生の皆さんに気を付けてほしいこと~