2016年12月17日土曜日

2016年度総合教育演習「ゼミ報告会」を行いました

「地球の科学」ほか担当の新正です。

12月10日(土)の午後に全学共通教育センターが開講する「総合教育演習」のゼミ報告会が行われました。この報告会は2012年12月8日にいわば経営学部のゼミ研究報告会のお力添えで1教室をお借りするような形で始まりましたが、その後徐々に定着してきて発表数が増え昨年度からは2教室で平行セッションが走る形になりました。今年も2教室に分かれて、11ゼミ19タイトルの発表が行われました。なお、経済学部・経営学部のゼミ報告会も昨年同様同日に揃って開催されました。

さて、13時30分にA309に集合してまず全学共通教育センター長の麻生先生から激励のご挨拶をいただきました。その後はA309、A310に分かれて、報告会が行われました。

5年目を迎えて行事として定着してきた感もあり、なかなかしっかりした発表が増えて来ました。おそらくゼミ活動の一つの目標としての意識をもってくれる学生・教員が増えて来たからだと思います。今年も多くの聴講者を迎えることができましたが、来年度のゼミ探しをしていると思われる1年生が結構いたことが印象的でした。また何名かOB・OGも訪れてくれました。

懇親会も盛況
個人研究からグループ発表、研究発表からゼミ活動報告と発表形式も多様であるだけでなく、話題の多様性も総合教育演習の報告会の特徴です。

一部マニアックな質疑が飛び交う中、休憩を挟みつつ夕刻まで報告会は続きました。今年は終了後みんなで簡単な懇親会を行いました。50名弱の学生・教員が会議室に集まりピザその他の立食のもとで話に花が咲きました。一部のゼミはそのまま流れて夜の街へ二次会に。

〆は関先生のスピーチで
東経大では一般教養科目を担当する全学共通教育センターの教員もそれぞれの分野を生かした「総合教育演習」を担当し、学生は学部専門の演習と同時に履修することもできます。また、「総合教育演習」の延長線上にある卒業研究である「総合教育研究」も履修でき、一昨年度からは「総合教育研究」の発表会も開催されています。2016年度は2017年2月2日の開催を予定しています。ぜひ聴きに来てください。


【過去活動の記事へのリンク】
「総合教育演習」ゼミ研究報告会のご案内(2013年度)
麻生ゼミ・相澤ゼミ 卒論発表会(2014年2月、翌年度からの「卒論発表会」の先駆けとなりました)
全学共通教育センター ゼミ報告会のご案内(2014年度)
全学共通教育センター ゼミ報告会レポート(2014年度)
2014年度「総合教育研究」発表会のお知らせ
2014年度「総合教育研究」発表会レポート(2015年2月)
2015年度全学共通教育センター ゼミ報告会のご案内(2015年12月)
2015年度全学共通教育センター ゼミ報告会が行われました。(2015年12月)
2015年度「総合教育研究」発表会レポート(2016年2月)
2016年度「総合教育演習」ゼミ報告会のご案内(2016年12月)


2016年12月10日土曜日

【学問のミカタ】日本人がノーベル賞を受賞してよかった!

 数学担当の阿部です.今年は東京工業大学栄誉教授の大隅良典氏がノーベル生理学・医学賞を受賞しました. 日本人が受賞してほんとよかったですね.ブログのネタにも困らずに済んだというものです. さて,大隈氏は受賞後の会見を,次の言葉で結んでいます.

”私は「役に立つ」という言葉はとても社会をダメにしていると思っています。それで科学で「役に立つ」って、 数年後に企業化できることと同義語みたいにして使われる「役に立つ」という言葉は、私はとても問題があると思っています。 本当に役に立つということは10年後かも20年後かもしれないし、100年後かもしれない。 そういう何か、社会が将来を見据えて、科学を一つの文化として認めてくれるような社会にならないかな、 ということを強く願っています。”
(東京工業大学「ノーベル生理学・医学賞2016 大隅良典栄誉教授 ノーベル賞受賞決定第1回記者会見 会見録」より)

  これを聞いたとき,「m9(`・ω・´) そう!!」とテレビにむかって声が出てしまいました. 数学をやっていると「それが何の役に立つの?」って質問はシャワーのように浴びますから. みなさんはどうですか?勉強するとき,役に立つことだけをやろうとしていませんか? もちろん役立つことを勉強したいと思うのは自然なことだと思います. でも,役立つことだけ勉強してたら,いつまでたっても夢中になる瞬間は訪れません. 「一芸を成し遂げた人は,何かに夢中になっていただけのこと」とタモさんも言ってました. 発明王エジソンの実験にまつわる逸話ですが, 彼の助手が「何ヶ月もこの実験に取り組んでいるのに、何の成果も出せないなんて悔しいです!」と言ったとき, エジソンは「いやいや、私はたくさんの成果を手に入れたぞ!何千もの事柄がうまくいかないとわかったんだから」と返答したそうです. 何かに夢中になっていると,役に立つことと無駄なことの区別なんて超越してしまうのでしょう. 大隈氏の言う「文化」もそういうところから生まれてくるのかもしれません. 何と言っても我々は「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」ので,文化的であることを大事にしてきた国民です. そういうものの中に豊かさの源泉があることをよく知っていたはずです.

  何かに夢中になれることは幸せなことです.人生を豊かにしてくれます. 文化的でない生活を送ることほど虚しいことはないです. みなさんが虚ろな人間にならないよう夢中になれるものを見つけられることを願っています.

【学問のミカタ】12月のテーマ「ノーベル賞」
・経済学部ブログ「取引費用とノーベル経済学賞
・経営学部ブログ「ノーベル賞のプロモーション効果
・コミュニケーション学部ブログ「ディランのノーベル賞騒動で思ったこと
・現代法学部ブログ「奥山ゼミの北欧ゼミ研修

2016年12月6日火曜日

2016年度「総合教育演習」ゼミ報告会のご案内

 来る12月10日(土)の13:30より、1号館3階A309、A310教室にて、「総合教育演習」ゼミ報告会を開催します。「総合教育演習」は、全学共通教育センターが開講しているゼミで、人文学から社会科学、そして自然科学まで、幅広いテーマを対象とする個性豊かなゼミがそろっています今年度のゼミ報告会には11ゼミが参加、19タイトルの発表が予定されています。
 

 
 このゼミ報告会は、本学在学生はもちろんのこと、在学生の保護者や、高校の先生・生徒・保護者の方々にも公開しています。申し込み不要、出入り自由です。当日は、オープンキャンパスが開催されています。また、経済学部のゼミ研究報告会(6号館3階)と経営学部のゼミ研究報告会(1号館3,4階)も行われます。これらの会場に自由に出入りして参観することもできます。

 ゼミ選び中の在学生の方、大学での学びに興味のある方、多くのご来場をお待ちしています。