2015年2月18日水曜日

国立スポーツ科学センターを見学しました

「スポーツの科学」「スポーツ(テニス)」ほか担当の遠藤愛(まな)です。

2月10日に遠藤ゼミは東京赤羽にある国立スポーツ科学センターを見学しました。 

ビュッフェ形式でお好みのものが食べられます。
当日は、まず実際にアスリート達が食しているランチを食べてから、選手たちが宿泊する施設、生理学実験室、生化学実験室、ハイパフォーマンスジム、体力科学実験室などの最先端の設備や 競泳プール、シンクロナイズドスイミングプール、新体操・トランポリン練習場などを見学しました。




ハイパフォーマンスジムにて。
跳躍の高さなどが測れます。
 日本のトップ選手は、ただトレーニングを行うだけではなく、 その効果を生理学や運動力学を用いて客観的に評価を加えながらより効果的なトレーニングの実施に取り組んでいます。

見学を終えた学生の感想は 「科学技術の進歩はスポーツ選手の進歩に密接に関係していることがわかったが、その科学技術の差で順位が決まってしまうとしたら何か違和感を感じる。スポーツとは何なのだろうかということを考えさせられた見学だった。」 「世界で戦える選手を育成するためには、日進月歩である科学と連動していかなければならないという現実に若干驚きました。」 など、今のスポーツと科学との関わりに触れ、戸惑っている様子もうかがえます。

ハイパフォーマンスジムにて。
ウエイトを挙げる姿勢もチェック。
今回、他の教員も参加しましたが、そこで「経済的に豊かな国でないと、強い選手は生まれにくくなっているのか」という疑問も出てきました。 来年度のゼミでこの辺りを調べてみるのも面白いですね。

そして、体育会に所属する学生からの感想です。 「 この施設を使うのにふさわしい人間は限られると痛感しました。 それと同時に、この施設を使わせてもらえるくらいにもっと強くなりたいと思えました 」 そうです。各競技の選手はこの施設の存在もまたモチベーションになっているのです。



遠藤ゼミには経営学部、経済学部、現代法学部、コミニュケーション学部の学生が集います。 それぞれの専門分野の観点からスポーツを見ることもマナゼミの特徴です。 今回の見学も非常に意義のあるものになりました。 国立スポーツ科学センターのみなさま、担当してくださった研究員の鈴木さん、 どうもありがとうございました。

お疲れ様でした



参考
日本の最先端のスポーツ科学を見学してきました!&スポーツ大会 2014/1/9 & 16



「こころ」Vol.23のご紹介

現在書店に並んでおります雑誌「こころ」Vol. 23(平凡社)に大岡玲先生(経営学部教授・図書館長・「日本文学II」 ほか担当)のシリーズ短編「男の子の風景」の第十二作(最終回)「ブドリとネネム」が掲載されています。

本学図書館では1階マガジンラックにあります。ぜひご一読を。

宮澤賢治とふしぎな石展もひそやかに続行中です。配布中の水晶は残りわずかです。


参考
「こころ」ふたたび
「こころ」Vo.19のご紹介
「グスコーブドリの伝記」(青空文庫)
「ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記」(青空文庫)

2015年2月12日木曜日

FD・SDミーティングを行いました

「地球の科学」ほか担当の新正です。

さる2月9日に全学共通教育センター、経営学部、職員研修委員会共催で教職協働FD・SDミーティングを開催しました。

ICT活用の取り組み事例、図書館活用の取り組み事例と2部構成でおよそ2時間にわたり、報告と質疑応答が行われ、延べ31名の教職員が参加しました。

第1部では、まず新正が大規模講義で反転授業を試行してみた実例報告を行いました。動画配信が簡単にできるようになって、様々な試みができるようになったが、授業への活用には、もう一工夫という実感を報告しました。

引き続き情報システム課の和泉さんより、本学で利用できる授業でのICT活用支援について、具体的かつ詳細にご紹介をいただきました。

休憩を挟んで第2部では、まず経営学部の加藤先生が初年次ゼミでの図書館活用に関して、レポート課題と絡めた動機付けについて話されました。学生の現状分析から具体的な指導方法にまで話は及びました。





引き続き経営学部・全学共通教育センターの相澤先生より、複数の授業での読書指導実践例が紹介されました。大きい講義科目、少人数のゼミ及びフランス語で、それぞれの受講生、授業形態に応じた読書課題について詳細に述べられ、学生の反応について報告されました。



最後に図書課の小川さんより図書館の利用指導について紹介があり、レポート作成支援を来年度より再開される予定であること、授業でのガイダンス対応などについて説明いただきました。

事務部署が持つ資源と授業がうまく連携することで、図書館をはじめとする様々な施設・設備が有効に活用され、またそれが授業内容の向上に繋がるであろうということが、改めて実感されました。

今回のミーティングの場所は、新しい図書館4階のプレゼンテーションルームを使用しました。AV設備も整っていて30名くらいまでの集まりにはとても便利で、今後広く活用されるものと思います。

ご多忙のところ多数お集まりいただいた教職員のみなさま、報告者のみなさまおよび、準備に携わってくださった方々に厚く御礼申し上げます。

2015年2月5日木曜日

TKUサイエンスツアー 2014年度第2弾

「地球の科学」ほか担当の新正です。

2014年度2回目のサイエンスツアーとして、2月4日に茨城県東海村の日本原子力研究開発機構の原子力科学研究所の見学を行ってきました。

朝早くに丸の内に集合して、常磐道を一路北上、11時頃に研究所に到着しました。核施設ということでセキュリティチェックを受けた後、東京大学原子力専攻・共同利用管理本部で事前レクチャーを受け、関連した質疑応答がなされました。


構内の食堂で昼食後、広大な敷地の中をバスで移動します。

まず日本で最初の原子炉であるJRR-1記念館を見学しました。ここでは原子力科学研究所の概要についてレクチャーを受けたのち、外形が保存されているJRR-1および、研究原子炉の歴史についての展示を見ました。


JRR-1記念館前で集合

再びバス移動して、本日のメインの一つ、先端的な研究用原子炉JRR-3の見学に移ります。東北太平洋沖地震以降運転は停止していますが、機器のメンテナンスなどは行われています。2班に分けて、炉室(原子炉建屋内部)と中性子ビームホールを順に見学しました。炉室は、厳しいセキュリティチェックを越えた、厳重な2重扉の向こうにあります。後者は、放射性物質が外に出ることを防ぐために建屋内が陰圧になっているため、抜けるのに少し時間を要します。原子炉に直付けされた、様々な機器を見て回ります。

ビームホールは炉室の外の別の建物で、5本のビームラインに多数の機器が取り付けられています。ここでもそれらの意義を説明するビデオを見て理解を深めました。

次はJ-PARCです。原子炉付近は写真撮影禁止でしたが、こちらは写真撮影可。要は核燃料を使う施設ではないので、規制される法律が異なるとのこと。

J-PARCでは物質・生命科学実験施設で施設の概要、加速された陽子からどのように中性子が生成するか?などの説明を受けたあと、中性子ビームラインに繋がった多数の機器を見学しました。施設が新しく綺麗でしたね。それぞれの機器の所属(たとえば大学が持っているもの、地元茨城県が持っているものなどがあった)や目的について説明を聞きました。

さらにニュートリノモニター棟に移り、地下の大きな筒状のコンクリートの躯体にはめ込まれたニュートリノ検出器を見ました。さらに、T2K実験(東海のJ-PARCで生成したニュートリノを神岡鉱山跡、岐阜県のスーパーカミオカンデに向かって撃って観測することで、ニュートリノ振動を実証する)の意義についてビデオを交えて解説を受けました。

巨大機器に圧倒されつつ、バスで共同利用管理本部にもどり、総括の質疑応答を行いました。やはり放射線の安全性や、核セキュリティーに関する議論が出ました。

原子力、というと一般には発電しか思い浮かばないかもしれませんが、中性子科学を中心とした、基礎・応用の広いフィールドが存在することの一端を垣間見ることのできるツアーであったかと思いました。

若干予定時刻を過ぎつつも、一路バスで東京へ向かい、丸の内で散会して、今年度のTKUサイエンスシリーズの全行事を終了しました。

今回の見学をコーディネートしてくださった、東京大学大学院工学系研究科原子力専攻・共同利用管理本部の皆様、ご案内・解説等対応いただいた原子力機構の方々に厚く御礼申し上げます。


参考 TKUサイエンスツアー 2014年度第1弾

2015年2月2日月曜日

2014年度「総合教育研究」発表会レポート

「地球の科学」ほか担当の新正です。

2月2日に「総合教育研究」の発表会が行われました。「総合教育研究」はいわば卒業論文に相当します。多くの学生は「総合教育演習」で3年間学んだ成果を論文等にまとめ上げるものです。

発表中。聴衆も真剣です。
今回初めて全学共通教育センターの公式行事として発表会を催し、6名の学生が報告を行いました。発表タイトルについては、こちらの記事をごらんください。分野としては、哲学、英語教育、教育学、地球科学と多岐に渡りました。従って内容も様々、発表スタイルも様々でした。

それそれの学生は20分の持ち時間を用いてプレゼンを行い、学生・教員双方から様々な質疑がなされ、議論が行われました。

「総合教育研究」は必修ではないので、自ら選んで研究に臨んだ学生たちによる発表でしたので、それぞれの思い入れや個性が出ていて、興味深く聞くことができました。


感想戦で盛り上がる。
終了後、近隣のイタリアンレストランで、予餞会が行われました。その場で優秀発表2件が選ばれ、賞品が授与されました(惜しくもれた方にも参加賞が出ました)。通して聞いていた感想として、皆よく準備して臨んでいたので、選考にあたられた先生方は大変だったのではと思いました。

様々話に花が咲き、名残惜しく宴を閉じました。



発表された学生さんは本当にお疲れ様でした。またご聴講いただいた先生方に厚く御礼申し上げます。「総合教育演習」ゼミ報告会と共に、今後も盛り上げて行ければと思います。

お疲れさまでした。