2014年9月29日月曜日

2014年度2期 図書部始動!

倫理学とフランス語担当の相澤伸依です。

私は、2013年度より、東経大の図書館利用を活性化するための教職員有志の活動、別名「図書部」に参加しています。図書部では、図書館を舞台に、あらかじめ決められたお題本を読んで感想を話しあう読書会をこれまで6回開催しました。また、選書ツアーや国会図書館の見学など、本や図書館に親しむイベントも実施してきました。その図書部の活動が、今期、2014年度東京経済大学 教育改革支援制度「進一層トライアル」の対象として採択されました。大学の支援を受け、今後、図書館利用や学生の読書を様々な仕方で盛り上げていく予定です。

お申し込みは図書館2階カウンターへ。
申し込み時にお題本を差し上げますので、
これを読んで準備してくださいね。
早速、図書部のメインの活動として、この秋冬にかけて6回の読書会を企画しました。堺学長による初回を皮切りに、外部からファシリテーターを迎える回や、学内の教員が担当する回など、担当者もお題本もバラエティ豊かなラインナップとなっています。

本を読むのは楽しい。本を読んで思ったこと、考えたことを他者と話すのも楽しい。読書会を通して、本が私たちに与えてくれる喜びを共有する機会を、学生に提供したいと考えています。

図書部では、読書会の他にも、外部の図書館見学ツアー開催や図書だよりの発行を計画しています。学内ではポスターやチラシ、ネット上では twitter でお知らせをしていきますので、興味のある方はぜひチェックしてください。みなさんとお会いできるのを楽しみにしています!(図書部のイベントに参加できるのは、東経大の正課の学生と教職員です。)

〈関連リンク〉
図書部の活動記録(相澤の個人サイトに飛びます)
第6回読書会のレポート
第5回読書会のレポート
第4回読書会のレポート

2014年9月17日水曜日

図書館展示「世界の言語と文化を学ぶ」

フランス語と倫理学担当の相澤伸依です。

東経大では、選択語学として様々な言葉を学ぶことができます。言葉を学ぶことは、単なる文法の学習にとどまらず、その語を話す人々の文化を学ぶことでもあります。この言葉を学ぶ楽しさと意義を知ってもらうために、2014年度2期に「世界の言語と文化」という特別講義を企画しました。

ドドーンと展示中。
講義に関連して、図書館1階1番書架(一階OPACの向かい側)で「世界の言語と文化を学ぶ」という展示を開催します。この本棚は、特別講義の担当教員たちが、「世界の言語と文化」を学ぶ上で糧となる本を紹介するものです。講義の履修者はもちろん、言葉に興味のある方、世界の文化に興味のある方、ぜひ手にとってください。本を読んで語学を学んでみたくなったら、2015年度の履修を検討してくださいね。(語学は通年科目になります。)


―本学で2015年度に開講予定の語学科目―
選書本19冊に加えて、
「エリアスタディーズ」シリーズ
150冊も並んでいます。
ドイツ語
フランス語
スペイン語
イタリア語
中国語
朝鮮・韓国語
日本手話
日本語
英語
ポルトガル語(特別語学*)
ビルマ語(特別語学*)
ロシア語(特別語学*)
*特別語学は常設科目にない様々な言語科目を、数年おきに変更しながら開講するものです。

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草津での国際交流旅行―教員の夏休み編7―

フランス語と倫理学担当の相澤伸依です。私は、留学生アドバイザーとして学生チューターと一緒に、留学生との交流イベントを企画、運営しています。その活動の一環で、夏休みも終わりの9/16、17の一泊二日、群馬県の草津温泉に留学生と日本人学生の交流旅行を引率してきました。

総勢42名が集合し、午前9時にバスで東経大を出発。自己紹介レクリエーションやビンゴゲームを楽しみながら、お昼過ぎに群馬県の不二洞そばに到着しました。不二洞を見学する予定でしたが時間が押して断念。お弁当を食べ、付近を散策をしました。

不二洞そばの吊り橋。高い!
高いところでもみんな元気です。

再びバスに揺られて、宿泊地草津温泉に到着。足湯を体験したり温泉まんじゅうを味わうなど湯畑を観光した後、ホテルにチェックインしました。


足湯でのんびり。
硫黄臭漂う湯畑。

 ホテルでは夕食のバイキングでお腹いっぱいになった後、温泉を楽しみました。夜は懇親会も開催。国際交流イベントに初参加の方も多く朝の出発時には緊張気味の学生たちでしたが、打ち解けて話に花が咲いていました。国際交流イベントは、学年や学部の垣根を越えて知り合いができるのがよいところです。上級生からゼミの話を聞く一年生、学部を超えて就職活動の情報を交換し合う三、四年生の姿が見られました。

吾妻渓谷で全員集合。
翌17日は、宿を出て、岩場と木々が美しい吾妻渓谷を見学。その後、伊香保グリーン牧場へ向かい、昼食を取りました。昼食後は牧場内を自由に散策しました。昨日の朝まで知らなかった学生同士が、連れ立って楽しむ様子が印象的でした。

バスではよく眠って、無事東経大に到着。あっという間の一泊二日でしたが、多くの参加者が、国際交流や友達づくりの機会としてくれたようです。企画運営を担った留学生チューターたちの努力が奏功して、私も大変嬉しく思いました。

二期も国際交流チューターの企画が盛りだくさんです。10月末の文化祭では企画展示を行います。続く11月には第二回留学情報交換会(第一回の様子)、12月には英語/日本語スピーチコンテストの後にクリスマスパーティ(昨年の様子)を行います。定期試験後には日帰りの懇親バスツアーも予定しています(昨年の日帰り旅行の様子)。詳しい情報はポスターや国際交流課サイトでお知らせしますので、興味のある方はぜひご参加ください!

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プランクトン・ベントス学会レポート―教員の夏休み編6―

2014年9月13日土曜日

プランクトン・ベントス学会レポート―教員の夏休み編6―

こんにちは。生物学担当の大久保奈弥です。

今年の夏休みはのんびりしようかと思いきや、急遽オーストラリア国立大学へ呼ばれたので、3週間ほど冬のキャンベラで実験しました。霜が降りた日もあったくらい寒かったですが、久しぶりに色々な国の研究者と過ごすことが出来て楽しかったです。

帰国した後は、広島でのプランクトン・ベントス学会(プランクトンは浮遊生物、ベントスは底生生物です)に参加し、沖縄県で行われているサンゴ移植の現状について発表してきました。今のサンゴ移植ツアーで使われているサンゴ苗は、ただでさえ減少している自然のサンゴから折っているので、自然のサンゴが傷ついて、産まれる子供の数が減ってしまうのです。皆さん、やたらめったらサンゴの移植ツアーに参加しないでくださいね~。

そしてその後は、長崎で行われた刺胞動物研究会というマニアックな研究会に参加して、クラゲやサンゴやイソギンチャクなどの刺胞動物研究にどっぷりつかってきました。とても楽しかったです。

ということで、今回は、プランクトン・ベントス学会の様子をお見せします。学生の皆さん、学会ってどんなものかご存知ですか?
学会の発表形式には色々ありますが、主に口頭発表とポスター発表の2種類です。下の写真は、私が学振特別研究員で、京都大学瀬戸臨海実験所に所属していた時の後輩だった西本君が、ポスター発表をしている様子です。海に沈んだ木にどういう生物が棲み込むかという大変面白い研究です。たしか、昔はヤシの実も沈めていました!

ポスター発表の場合、皆が好きな発表のところに行って話を聞きます。口頭発表と違って、ちゃんとお客さんが来るかどうか、ちょっぴりドキドキしますね。西本君のところはいつも人が来ていました。さすが、優秀な研究者です。今回の私は、なるべく沢山の人に一気に伝えたい内容だったので、口頭発表をしました。

学会は、参加費さえ払えば誰でも参加できるものがほとんどです。皆さんも、自分の趣味に近い学会があったら、一度参加してみると良いですよ。

2014年9月6日土曜日

続々・広島の大崎上島でゼミ合宿―教員の夏休み編5の3―


倫理学とフランス語担当の相澤です。前々回前回に引き続き、広島 大崎上島でのゼミ合宿三日目(9月6日)の様子をご報告します。

合宿最終日、ということは民泊家庭を離れる日。朝9時過ぎ、町役場に学生と受け入れ家庭のお父さん、お母さんとが集まり、家庭とのお別れの会である離島式を行いました。学生たちが、感謝の言葉を伝えて、お別れをしました。

離島式の後も合宿は続きます。三日目の目的も、二日目に引き続き島で暮らす方と会って体験しお話を聴くこと。そこで、島の西にある障害者福祉施設ふれあい工房にて、ブルーベリー摘みとパン作り体験を行いました。ふれあい工房では、就労移行支援事業として、パンやジャムを作り、販売しています。工房に到着後、そばにあるブルーベリー畑でブルーベリー狩りをさせていただきました。ブルーベリーが収穫できる最後の時期にギリギリ間に合いました。つまみ食いをしつつ(無農薬なので摘んでそのまま食べられるのです。おいしい!)、実を選りすぐって、パックに入れていきます。木によって味や実のつき方が違って面白い。みんなたくさん摘みましたが、作業をしているうちに汗がだらだら。収穫最盛期は一番暑い8月とのことで、作業の大変さがうかがわれます。(ちなみに、学生が一パック摘む間に、私は三パック摘みました... 必死でした。)

続いて工房でパン作りを体験。いつもパン作りをしている施設利用者の方が先生になってくださいました。あらかじめ用意していただいたパン生地に好みの具材を詰め、形と味をイメージしながら整形していきます。変な形になって不安な学生は、先生から「どんなふうでも大丈夫」と力強いアドバイスをもらっていました。作った生地を先生に託し、焼き上がりを待ちます。

対岸は愛媛県。
焼き上がりを待つ間、施設職員のSさんとHさんに車で再び神峰山に連れて行っていただきました。車内では、お仕事や暮らしの様子をうかがいました。お話しながら細い山道を抜けて頂上へ。今日は、曇りだった一日目とは違って、海に浮かぶたくさんの島や対岸まで見ることができました。景色を堪能しているところへ、施設職員のNさんが差し入れの島ジュースを持って来てくださいました。太陽が照りつける山頂で飲む冷たいジュースは染みた!

山を下りて工房に戻ると、パンが焼き上がっていました。思った通りの形になった人もいればそうでない人も。でも、どんな形でもとにかくおいしいパンでした。


帰りのフェリーから島を眺める。
工房を出て、お土産物屋さん、木江ふれあい郷土資料館に寄った後、フェリー乗り場へ。女子学生二名が泊まったおうちのお母さんが滞在中の写真を早速現像して、かけつけてくださいました。大変お世話になった役場のKさんとお母さんに見送られてフェリーに乗船。島を離れました。

二泊三日の短い島滞在はこれにて終了。各体験の詳細や感想は、学生達にゼミブログに執筆してもらいますが、みな口を揃えて「あっという間だった」「また来たい」と言っていました。この言葉に島での充実ぶりが現れている気がして、企画した私はとても嬉しくなりました。そして、私自身が島を心から楽みました。

最後になりますが、多大なご協力をいただいた大崎上島町のみなさま、役場のみなさまに心よりお礼を申し上げます。また行きます!

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続・広島の大崎上島でゼミ合宿―教員の夏休み編5の2―

倫理学とフランス語担当の相澤です。前回に引き続き、広島 大崎上島でのゼミ合宿二日目(9月5日)の様子をご報告します。

朝9時過ぎ、役場の方とともに、民泊家庭に、男子学生三人を迎えに行きました。見送りに来てくれた受け入れのお母さんが「うちの子三人よろしくねー」と一言。私、ホームステイがうまくいったことを確信してにんまりした瞬間でした。

役場の会議室にて。
合宿二日目の目的は、島で暮らす人に生活や人生のお話を聴くこと。そこで、私の方で、三名との面談をセッティングしました。午前中は、Uターン者で、私塾を営みながら町の移住促進事業にも関わっている男性Tさんのお話を聴きました。高校、大学、就職と島外での生活を経て故郷に戻るまでのこと、戻ってから島の中高生に伝えていること、大学生に伝えたいことを、具体的な体験・実践を挙げながら語っていただきました。就職活動を意識する学生達は、働く先輩からのメッセージにやる気をかき立てられた様子でした。

海風が心地よい東屋にて。

午後は、島の西側にある海水浴場大串海岸へ移動し、波音をバックに福島からのIターン女性Sさんのお話を聴きました。3.11後に福島から移住を決意するまでの葛藤、移住するまでの過程、移住してからの生活を語っていただきました。島での移住体験談にとどまらず、3.11後の様子を率直に語ってくださり、学生達は印象深かったようです。



最後に訪問したのは、島で有機農業を営むNさんの農園です。Nさんの農園は「バリアフリー農園」。島で柑橘類は斜面に作られることが多いのですが、Nさんは車いすの人も蜜柑狩りなどを楽しめる平らな農園を作っていらっしゃいます。なぜバリアフリー農園を作ったのか、有機栽培にこだわるのか、仕事で大事にしていることなどをたくさん語っていただきました。お話の後、トラックに乗って実際に農園を見て回りました。蜜柑、レモン、ネーブル、デコポンなど様々な木々の間をトラックはすり抜けていきます。まだ実は青いですが、農園にはちゃんと蜜柑の香りが漂っていて、みな感激でした。

農園の一角で。
農園内を移動。(私道です。)


この大きなスイカがお庭で!
予定時間をオーバーして二日目の日程が終了。学生達はいそいそと民泊家庭に戻ります。学生達を送っていった役場のMさんと私、受け入れ家庭のお母さんから「うちで取れたスイカどうぞ〜」のお言葉に甘えて、しっかりごちそうになりました。みんなで冷えた甘いスイカを食べて、一日の疲れも吹き飛んだのでした。

二日目も長くなりましたが、三日目に続きます。

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広島の大崎上島でゼミ合宿―教員の夏休み編5の1―

倫理学とフランス語担当の相澤です。教員の夏休み編第五弾は私のゼミの合宿の様子をお伝えします。

9月4日から6日の二泊三日で、広島県の離島 大崎上島町にてゼミ合宿を行いました。大崎上島は、瀬戸内海の中央、芸予諸島に浮かぶ島です。今回のゼミ合宿は、自然の豊富なこの町で様々な体験をし、今後の生き方を考えることを目的として実施しました。詳しい体験記は近日中にゼミ生がゼミブログにアップする予定ですので、私は概要を報告したいと思います。なお、今回の合宿では同町のみなさま、役場のみなさまから多くのサポートをいただきました。最初に記して、感謝申し上げます。

フェリーから島を眺める。
9月4日の朝7時に羽田空港にゼミ生5名が集合。飛行機で広島空港へ飛びました。広島空港はあいにくの大雨。不安をかかえながらジャンボタクシーで竹原港へ、さらに竹原港からフェリーで大崎上島に向かいました。幸いフェリーに乗る頃には雨は上がっており、多くの島が浮かぶ風景を堪能しているうちに島に到着。船着き場で町役場の職員のみなさまに迎えていただきました。腹ごしらえということで、町の仕出し屋さんでお昼ご飯。新鮮な刺身に早速気分が上がります。

樽をかき混ぜるご主人。
合宿初日の目的は島の産業を知ること。まずは、島で伝統産業を営む岡本醤油醸造場の見学に向かいました。岡本醤油では、三代目のご主人(現在は四代目が継いでおられます)が醤油作りの歴史や行程を詳しくお話しくださいました。醤油がまさに作られている最中の樽を見せてもらい、その大きさや香りと味の深みに、みな感激しました。



神峰山山頂で。
次いで、海と島の歴史資料館(大望月邸)を訪れました。ここは島出身で昭和初期の内務大臣・望月圭介の生家で、廻船問屋だった豪商の家を保存改修し、資料館として公開しています。資料を見学後、押し入れの中に設けられた「隠し階段」を上がらせていただいて、一同興奮。

続いて、島で一番高い山 神峰山(かんのみねやま)の頂上に車で行きました。標高453メートルの展望台からは瀬戸内海が一望できます。あいにく曇り空で島々を見通すことはできませんでしたが、海の大きさを感じました。

初日最後は町役場にて、入島式を行いました。今回、学生達は民泊(島のご家庭にホームステイ)を体験させていただきました。入島式は学生と民泊家庭の対面式。二家庭のお父さん、お母さんに、学生がご挨拶をし、お家に迎えていただきました。知らない人のお宅に泊まることに学生達は緊張と不安の面持ち。私もどうなることかと心配だったのですが...。

役場で入島式。
三日間の合宿初日だけでも書きたいことがいっぱい。。せっかくなので全部やったことを報告したい!というわけで、記事を三分割しようと思います。あと二回、長くなりますがおつきあいください。まずは初日終了。

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