2014年10月19日日曜日

特別授業「世界の言語と文化」のご紹介

全学共通教育センターサポーターのRです。

本学の「総合教育科目」の企画・運営を担当する「全学共通教育センター」では、毎年度、「特別授業」をいくつか開講しています。ここでは、今年度限定の特別講義「世界の言語と文化」についてご紹介したいと思います。


※特別授業とは…
在学生の皆さんのお手元の「卒業要件表」に記載されている常設科目とは別に、期間限定で開講される講義や語学などの授業です。タイムリーなトピックスを扱う授業、複数の分野にまたがる学際的な授業、実験的な授業…などなど、バラエティに富んでいます。
*今年度の特別授業一覧はこちら

「世界の言語と文化」は、本学で「選択語学」「特別語学」として開講されている様々な言語について、その言語が話されている国・地域の文化も交えてご紹介するリレー形式の講義です。
*シラバスはこちら

定員200名なのですが、定員をはるかに上回る履修希望がありました!(抽選に漏れてしまった方、ごめんなさい…><)過去3回の授業は常に満員御礼で、時には全員で発音練習をしてみたり、その国の音楽を聞いてみたり…といったワークも取り入れつつ、様々な側面から言語や文化について学んでいます

初回の授業では、「言語学a・b」担当の小田登志子先生より世界の言語についてガイダンスが行われました。

さて。突然ですが、ここで小田先生からのクイズを1つ。「世界にある言語の数はいくつでしょう?」
1)30〜60言語
2)300〜600言語
3)3,000〜6,000言語
*人によって言語の数え方が違うので、数に幅が出るとのこと
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皆さん、分かりましたか?

答えは3)3,000〜6,000言語だそうです。想像以上にたくさんありますね!しかし、現存する言語のうち半数は、話者人口が100万人に満たず、これから約100年以内に完全に話し手を失って消滅することが予想されている「危機言語」である、というショッキングな事実も紹介されました。「言語と文化は切り離すことができず、言語が死に絶えるとその文化も絶える」というお話がとても印象的でした。

日本語は、話者人口では世界第10位(約1億3千万人)の言語ですが、やはり、英語では表すことのできない、独特のニュアンスを持つ言葉が多数あります。MOTTAINAI(もったいない)などの世界に広がってほしい文化もあれば、KAROSHIといった歓迎できない単語も…。世界の言語や文化を学ぶととともに、日本語や日本文化の良い面も大事にしていきたいですね。

また、小田先生からは言語学習のコツや便利なサイトについてもご紹介があり、「『英語も苦手だし、語学はちょっと…』と思っている方は、日本語と同じSOV言語(主語+目的語+動詞)である朝鮮・韓国語やモンゴル語、ミャンマー語(ビルマ語)から始めると学びやすいかもしれませんよ」とのアドバイスもいただきました。

東経大では、多数の語学科目が開講されています。残念ながら今回の「世界の言語と文化」を履修できなかったという方も、ぜひ、来年度、いずれかの語学にチャレンジしてみてくださいね!大学としても、語学検定料の補助や資格・検定の単位認定などにより、皆さんの学びを応援しています。

参考:「資格・検定に関する科目」や「多言語検定受験料助成制度」については、「一粒で二度おいしい語学検定のススメ」もご覧下さい。