2014年9月6日土曜日

続々・広島の大崎上島でゼミ合宿―教員の夏休み編5の3―


倫理学とフランス語担当の相澤です。前々回前回に引き続き、広島 大崎上島でのゼミ合宿三日目(9月6日)の様子をご報告します。

合宿最終日、ということは民泊家庭を離れる日。朝9時過ぎ、町役場に学生と受け入れ家庭のお父さん、お母さんとが集まり、家庭とのお別れの会である離島式を行いました。学生たちが、感謝の言葉を伝えて、お別れをしました。

離島式の後も合宿は続きます。三日目の目的も、二日目に引き続き島で暮らす方と会って体験しお話を聴くこと。そこで、島の西にある障害者福祉施設ふれあい工房にて、ブルーベリー摘みとパン作り体験を行いました。ふれあい工房では、就労移行支援事業として、パンやジャムを作り、販売しています。工房に到着後、そばにあるブルーベリー畑でブルーベリー狩りをさせていただきました。ブルーベリーが収穫できる最後の時期にギリギリ間に合いました。つまみ食いをしつつ(無農薬なので摘んでそのまま食べられるのです。おいしい!)、実を選りすぐって、パックに入れていきます。木によって味や実のつき方が違って面白い。みんなたくさん摘みましたが、作業をしているうちに汗がだらだら。収穫最盛期は一番暑い8月とのことで、作業の大変さがうかがわれます。(ちなみに、学生が一パック摘む間に、私は三パック摘みました... 必死でした。)

続いて工房でパン作りを体験。いつもパン作りをしている施設利用者の方が先生になってくださいました。あらかじめ用意していただいたパン生地に好みの具材を詰め、形と味をイメージしながら整形していきます。変な形になって不安な学生は、先生から「どんなふうでも大丈夫」と力強いアドバイスをもらっていました。作った生地を先生に託し、焼き上がりを待ちます。

対岸は愛媛県。
焼き上がりを待つ間、施設職員のSさんとHさんに車で再び神峰山に連れて行っていただきました。車内では、お仕事や暮らしの様子をうかがいました。お話しながら細い山道を抜けて頂上へ。今日は、曇りだった一日目とは違って、海に浮かぶたくさんの島や対岸まで見ることができました。景色を堪能しているところへ、施設職員のNさんが差し入れの島ジュースを持って来てくださいました。太陽が照りつける山頂で飲む冷たいジュースは染みた!

山を下りて工房に戻ると、パンが焼き上がっていました。思った通りの形になった人もいればそうでない人も。でも、どんな形でもとにかくおいしいパンでした。


帰りのフェリーから島を眺める。
工房を出て、お土産物屋さん、木江ふれあい郷土資料館に寄った後、フェリー乗り場へ。女子学生二名が泊まったおうちのお母さんが滞在中の写真を早速現像して、かけつけてくださいました。大変お世話になった役場のKさんとお母さんに見送られてフェリーに乗船。島を離れました。

二泊三日の短い島滞在はこれにて終了。各体験の詳細や感想は、学生達にゼミブログに執筆してもらいますが、みな口を揃えて「あっという間だった」「また来たい」と言っていました。この言葉に島での充実ぶりが現れている気がして、企画した私はとても嬉しくなりました。そして、私自身が島を心から楽みました。

最後になりますが、多大なご協力をいただいた大崎上島町のみなさま、役場のみなさまに心よりお礼を申し上げます。また行きます!

〈関連記事〉