2014年5月13日火曜日

第四回読書会 開催!

倫理学とフランス語担当の相澤です。今年度、そして新図書館で初めての読書会を開催しました。(旧図書館最後の日に行った前回の読書会の様子はこちら。)

ポスター、目立ちます。
読書会とは、あらかじめ決められた課題本を読み、読んだ感想をみんなで話し合う集まりのことです。他者と話し合うことで、読書体験を深めることを目的としています。昨年度から数えて四回目になる今回は、学生4名と私の5人で、大野更紗『困ってるひと』(ポプラ社、2011年)を読んで感じたこと、考えたことを話し合いました。

参加者の『困ってるひと』。
気になったところなどを話すため、
たくさん付箋が貼られています。


本書は、難病当事者となった著者が自身の体験をユーモアのある独特の文体で綴ったもので、いろんな観点から読み込める内容となっています。私は、三年前に本書を初めて読んで衝撃を受けました。そこで、学生たちがどんな感想を抱くのか聴いてみたくて、この本を課題図書に指定しました。

今日、実際に学生たちと話し合って、彼らの新鮮な感性が本質を捉える様を目の当たりにしました。学生の感想を聴きつつ、議論を整理しつつ、「そういう観点もあるなあ」「そんな見方には気付けなかったなあ」と感心することしきり。私自身に対してするどい問いを向けられて、考え込んでしまう場面もありました。最後は、学生の提案で「この本をふまえて、著者の大野さんに聴いてみたいこと」を一言ずつ出し合って、今日のまとめとしました。

参加者のみんなのおかげで、
楽しい時間となりました。
真剣かつ和やかに言葉を交わしあった1時間半。私にとっては、「学生に教えられる」ということを体感した時間でした。参加者の方々、そして会の開催のためにご協力くださった方々に心から感謝します。

第五回読書会も企画中。すでに超楽しみです!気になった方、ぜひご参加くださいね。

 過去の読書会の様子はこちらをご覧ください。