2014年4月21日月曜日

一粒で二度おいしい語学検定のススメ

フランス語と倫理学担当の相澤です。
選択語学科目が充実している東経大。語学を学んだら、力試しをしてみませんか? 多くの言語では、語学技能の検定制度が設けられています。(私の教えるフランス語ですと、「実用フランス語技能検定試験」がそれにあたります。)語学検定を受けることで、自分の今の語学力を測ることができます。また、検定に向けて勉強をがんばる(はず)なので、実力をアップさせる機会にもなります。このような理由から、語学の教員として、多くの方に検定を受けてもらいたいと思っています。

語学学習をがんばる学生さんのために、東経大では次の二つの制度を設けています。

(1) 「資格・検定に関する科目」単位認定制度
大学が指定した語学検定等について、一定以上のスコアや級を取得すると、卒業単位として認定される制度です。毎年1月に単位認定の申請を受け付けます。申請方法等の詳細は12月にTKUポータルに掲載されます。
※該当する語学検定の種類や取得レベルによる付与単位数については「履修の手引き」をご覧下さい。
(2)  多言語検定受験料助成制度
指定された語学検定に合格すると、受験料実費を大学が払い戻してくれる制度です。詳細については国際交流課に問い合わせてください。
※TKUポータルの4月4日付けのお知らせ「2014年度 多言語検定受験料助成制度」に制度の概要が説明されています。
つまり、語学検定を受けて合格すると、単位が取れて受験料も(実質)タダになる!という一粒で二度おいしい制度なのです。これを活用しない手はない、と思いませんか? ちょうど4月から5月にかけては、多くの語学において春期検定試験の申し込み時期にあたります。検定試験を受験する方は、これらの制度をぜひ利用してください。

東経大は、がんばる学生さんを応援しています。いろんな制度を活用して、自分の力を伸ばしてほしいと思います。

2014年4月14日月曜日

図書館展示「大学での勉強 キソのキソ」

倫理学とフランス語担当の相澤です。

カラフルなPOPは
図書館スタッフの手作りです。
新しくなった図書館で、「大学での勉強 キソのキソ」というテーマで選書展示を企画しました。大学の勉強を初体験する新入生の方、また新たな気持ちで新学期を迎えた在学生の方に向けて、大学での勉強の基礎を固める手助けになる本を、柴内先生(メディア論、人間関係論)、新正先生(地球の科学、教養ゼミ)、久川先生(文章表現基礎、日本語)と私の4人で選びました。選書の趣旨は以下の通りです。
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新学期が始まります。履修する科目は決まりましたか? 様々な授業の中でも、ゼミなど少人数の授業こそ、大学の学びの醍醐味。少人数の授業では、口頭発表やレポートなど様々な形で、自分の考えをまとめて他者に伝えることが求められます。
人前で話すのは苦手! 文章を書くのは難しくて...という人もいるかもしれません。でも、上手に伝えられる人ほど、「最初からうまく話せる/書ける人はいない。訓練して、うまく話す/書く技術を身につけるのだ」と言います。そこで、技術を磨きたい人のために、「話す」「書く」技術を磨くための参考になる本を選んでみました。
ただし、どんなに話し方や書き方がうまくても、話の内容がスカスカでは意味がない。そこで、内容を作る、きちんと「考える」方法について書かれた本も選びました。
学びの手助けになる本たち。ぜひ手にとって、勉強のキソを固めてください。
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新図書館では他にも
いろんな企画が進行中。お楽しみに。
合計22冊のおすすめ本がまっさらな図書館の棚に並んでいます。図書館1階を入ってすぐ、OPACの右隣のブックウォールDで展示中です。もちろん貸し出しもできます。本がみなさんのお役に立ちますように!選書担当者の願いです。

2014年4月8日火曜日

2013年度卒論執筆者の声(その2)

前回 に引き続き、2013年度に「総合教育研究」で論文作成に取り組んだ方の感想をご紹介します。今回は、経済学部経済学科の佐藤友祐さんの感想です(指導教員:麻生博之教授)。
(佐藤さんも、卒論提出後、卒論発表会に参加してくださいました。こちらの記事もご覧ください。)
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 私にとって卒論執筆は、文章を書くことに対する苦手意識を克服したいという思いから始まりました。執筆している最中は、先生のアドバイスを参考に、自分の文章と格闘しました。すると、何度も文章を書き直すうちに、だんだんと自分の文章がよくなっていることが自分でも分かるようになりました。論文を書き終えた今、完成版を初めて執筆したものと見比べると、表現力が明らかに向上したと感じることが出来ます。

 卒論制作によって得られたものの中には、書いている最中に気づくものもありました。それは、ある一つの物事に関して長い時間をかけて考えをめぐらすことで、「これだけは主張したい」といえることが見つかったことです。この経験は、人の意見に流されることが多い私にとって、大きな進歩といえます。この経験を通して、自分に自信を持つこともできました。今後の人生において、様々な意見に流されてしまい、再び自分の自信が揺らいでしまうこともあるかもしれません。そんな時は卒論を読み返そうと思います。論文を読むことによって、自分が何を大事にしたいのかを再確認し、自信を取り戻すきっかけとなるはずです。

 このように、今の自分を成長させるきっかけになるだけでなく、今後の人生の手助けとなるという意味においても、卒論執筆は挑戦する価値のあるものだと感じます。テーマ設定に迷ったり、いざ書き始めてみても有効な資料が見つからないなど、うまくいかないことばかりで時間だけが経ってしまうことが何度もありました。ですがそんな経験も、終わってしまえば有意義な期間だったと振り返ることができます。これまでの学生生活のすべてを表現し、形に残す手段として最も手っ取り早いのは、卒業論文であると考えることもできます。

 少しでも卒論を書いてみようか迷っている方は、是非、取り組んでみてほしいと思います。

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いかがでしょう? 大変な作業をやり遂げたからこその自信が伝わります。多くの方が、佐藤さんのように卒論を通して「学生生活のすべてを表現し、形に残」してほしいなあと思います。
総合教育研究履修の手順について、詳細はこちら をご覧ください。多くの方の履修をお待ちしています。

2014年4月4日金曜日

2013年度卒論執筆者の声(その1)

東経大の教養系ゼミでは、「総合教育研究」という科目で卒業論文を書くことができます。卒論が必修でない本学で、卒論を書くことにどういう意義があるのか、疑問に思う人もいるかもしれません。そこで、2013年度に「総合教育研究」で論文作成に取り組んだ方に感想を寄せてもらいました。これから二回にわたって本blogでご紹介したいと思います。
第一回は、経済学部経済学科の丸山栞さんの感想です(指導教員:相澤伸依准教授)。
(丸山さんは、卒論提出後、卒論発表会にも参加してくださいました。こちらの記事もぜひご覧ください。)
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 就職活動の面接では、「大学ではどんなことを勉強していますか?」としばしば尋ねられます。なぜこんな質問をするのかと言うと、会社の人事の人は、この学生がどんなことに関心があって、興味のあることにどういう姿勢で取り組んでいるのかを知りたいからです。しかし、周りの友人と話をすると、この質問にうまく答えられないという話を聞きます。「ゼミでは参考書を輪読しているだけだし、何を勉強してるのかって言われても……」と言うのです。

 「アルバイトで活躍した話」「サークルで幹事として頑張った話」はすらすら出てきても、大学で何を学んできたのかを話せないなんて、かっこ悪くありませんか。私は、大学生だからこそ、一番勉強しなくてはいけないと思っています。高校生までの、先生の話を一方的に聴いて覚えるだけの授業ではなく、大学は自分の学びたいことを見つけ、自ら勉強していく場が用意されています。

 私は、2年生から経済学のゼミと、総合教育のゼミ(倫理学)という、2つのゼミに所属して4年生まで継続しました。卒論を書くきっかけは、4年生になる前に、倫理学の先生から「卒論を書いてみない?」と声を掛けて頂いたことでした。「単位も足りているし、2万字も書くのか……。就活もバイトもあるしなぁ」と最初はあまり乗り気ではありませんでした。けれども、「もう今後一生こんな分量の文章書くことも無いから」という先生の一言で、「あぁ、確かに、もう2万字の文章なんて一生書かないだろうな」と思い、卒論を書くことを決めました。

 もともと本を読むことも、文章を書くことも好きだし、卒論もそこまで苦労しないだろうと思っていました。けれども、卒論を書いてみて、私の文章はへたくそだし、今まで狭いジャンルでしか読書をしていなかったんだなと思い知らされることになりました。テーマ設定にも時間がかかり、何を書いたらいいのか分からなくなってしまうこともありました。今まで読んだことのなかった難しい本を読んで、なんとなく分かった気になって書いても、自分でよく分からない文章は、読む相手にとっても伝わらない。指導してくださる先生にその点を指摘されて、また書き直し……。卒論はそんな作業の繰り返しでした。卒論の執筆の過程で、自分の嫌な事にたくさん気付くことができました。(例えば、私って本当に頑固なんだな、文章が雑なところがあるな、などです)。まさに、卒論は自分自身との対話だと感じました。

 正直に言うと、卒論の執筆は思っていた以上に大変でした。それでも、東経大の後輩には卒論をぜひ書いて欲しいと思っています。今の私なら、「大学ではどんなことを勉強していますか?」と聞かれても、胸を張って「私は○○を勉強しました!」としっかりと答えることができます。精一杯勉強してやったぞという気持ちが、大きな自信になったのです。苦労するからこそ、それを乗り越えた時に、成長の糧となると思います。また、卒論は一人で書くわけではなく、指導して下さる先生、ゼミの仲間、同様に卒論を書いている友人など、多くの人に意見をもらいつつ進めていくものです。たくさんの人を巻き込みつつ、自分の「これが知りたいんだ!」という好奇心を満たす喜びを感じてください。
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いかがでしょう? 卒論の執筆は大変だけれど、大学での勉強の集大成であり、成長の糧であるという丸山さんの声。経験した方の文章だからこそ、実感が伝わってきますね。卒論執筆に興味のある方、ぜひ丸山さんのように「好奇心を満たす喜び」を感じてください。

2014年4月1日火曜日

「総合教育研究」について

新年度が始まりました。

4年次を迎えられる学生のみなさんに「総合教育研究」についてのご案内をします。これは「総合教育科目」の中にある「卒業研究」に相当するものです。

現行のカリキュラムではコミュニケーション学部および21世紀教養プログラムを除くと「卒業研究」は必修ではありません。しかし、就職活動その他の時間をやりくりして、「卒業研究」に取り組む学生が毎年います。後続の記事において、2013年度の論文提出者の感想を掲載させていただきますので、ご覧下さい。

指導教員は自由に選ぶことができます。しかし通常はこれまでゼミで指導を受けた教員に論文指導も依頼することになるかと思います。在学中に「総合教育演習」は3回まで履修できますから、4年次にもゼミを履修して、ゼミで学びながら随時、論文指導を受ける、という方法がもっとも取り組みやすいと思います。

履修申し込みの期間は、4月の特定の週のみに限られているのでご注意下さい。TKUポータルで配布される「『総合教育研究』許可カード」を持参して、指導を受けたい教員に相談に行って下さい。そこで教員の許可を受けて、カードを学務課に提出します。受付期間は4月11日 (金)〜17日(木)です。すなわち新年度のゼミの初回(か、それ以前)に指導を受けたい教員と相談する必要があります。

4年間の学びの締めくくりとして「総合教育研究」で論文製作に取り組むことを、検討してみて下さい。なお、学年末の時期に「卒業研究報告会」を開催し、優秀論文の表彰も行ないます。ぜひ、みなさんにその輪の中に入っていただきたいと思います。

(註)「総合教育研究」許可カードはTKUポータルの「学生へのお知らせ」4月1日付けの「『研究論文』『総合教育研究』履修について」と言う記事のリンクからダウンロードできます。