2014年3月18日火曜日

2014年度「特別授業」のご紹介

新学期が近づいてきました。シラバスを眺めながら履修する科目を考える時期。今回は全学共通センターが開講する「特別授業」をご紹介したいと思います。その中には「特別講義」と「特別語学」があります。

「特別講義」とは、「卒業要件表」には載っていない講義科目のことで、今学んでほしいホットな内容を扱いたい場合などに、期限付きで開講するものです。2014年度、全学共通センターでは以下の「特別講義」を実施します。(科目をクリックするとシラバスに飛びます。)

世界の言語と文化(二期)
数学ワークショップ(一期)
数学入門a数学入門b
歴史で知る東京経済大学(一期・二期それぞれについて開講)
ビジネス日本語(通年・留学生のみ)

さらに、常設の語学以外に、期限付きで毎年2、3の語学を「特別語学」として開講しています。2014年度は下記の3つを開講します。
ビルマ語(通年)
ポルトガル語(通年)
ロシア語(通年)

ビルマ語の学習を通して、経済に熱い視線が注がれているミャンマー(ビルマ)という国に触れてみるもよし。今年のワールドカップ、2016年のオリンピックが開催されるブラジルで話されているポルトガル語を学んで、観戦気分を盛り上げるもよし。一つの言語を一年頑張るのもいいけれど、まずは「世界の言語と文化」でいろんな言葉にリレー講義で触れてみるもよし。「歴史で知る東京経済大学」で自分が通う大学について学び、日本の近代について考えてみるもよし。

他にも、「今」だからこそ学んでほしい科目が揃っています。ぜひシラバスを読んで、履修の候補に入れてみてください。

現代法学部開講の「特別授業」については現代法学ブログで紹介されています。こちらもご覧ください。

2014年3月12日水曜日

「総合教育演習」のすすめ!

新年度2年次以上の学生のみなさんへ。

来る315日よりゼミの第1回希望登録が始まります。学部専門の「演習」と同時期に「総合教育演習」の申し込みも行なえます。選考結果は328日に発表され、同日から第2回の登録が始まります。詳しい手続きについてはTKUポータルでの案内を良く読んで下さい。

ゼミ内容は担当教員の専門を活かして様々です。下の表題一覧をご覧下さい。みなさんの興味にあうゼミは見つかったでしょうか。

ゼミ活動の進め方は指導教員によりそれぞれですが、「総合教育演習」のゼミ共同で取り組んでいるものとして「ゼミ報告会」があります。昨年は1221日に行なわれ、7ゼミから10チームが登壇して報告しました。発表リストはこちらの記事をご覧下さい。

発表方法も個人、チームと様々、発表内容も多様なのが「総合教育演習」の報告会の特徴です。また、質疑応答が盛んに行なわれて発表側・聞く側、双方の真剣さが伝わってくる会でした。




2014年度も12月に「報告会」を行なう予定です。みなさんも是非「総合教育演習」を履修して、「報告会」にも参加して下さいね。

2014年3月11日火曜日

島に出かける

「地球の科学」等担当の新正です。地質学を主な専門分野にしています。「春休み」ということで、少しカラーの違う記事を投稿させていただきます。

さて、「春休み」期間に教員は何をしているのでしょうか?

もちろん授業期間外にも会議や様々な大学の校務があります、が、やはりこの時期にはまとまって研究の時間をとろうとする人が多いのではないかと推測します(きっと)。

我々のような野外調査を伴う研究分野の者にとっては貴重な時期、ということでいろいろ出張を組んだりします。今回は高知県西の端、沖の島という離島に渡った話を紹介させていただきます。


高知県の西の端に近い宿毛港から日に二便の連絡船で1時間半ほどかかります。小笠原のような離島を除くと高知県西部は東京から最も「時間距離」の大きい場所の一つと言われます。

早朝宿毛を発ちます。同行者含め雨男が集まっているのか、あいにくの荒天で船は激揺れです。島に着いたが荒れ模様。でも時間がないので近くの海岸を調査します。


海岸を調査。落ちたら死ぬで状態でビビりながら。

やっと低気圧が去り午後からは島の反対側に向かいます。足がありませんが幸い宿の主人が調査ポイントの近くまでクルマで運んで下さいました。

磯釣りの人の道を辿って海岸へ。立派な崖を調査。
節理(冷却の際にできる岩石の割れ目)が明瞭です。


島の大部分は花崗岩(いわゆる御影石)、すなわちマグマが地下深くで冷え固まったものです。現在の四国にはマグマ活動は一切なく、約1500万年前のものです。ちょうど日本海が出来た直後の活動であり、そのころの地史を詳しく知るために調査しています。






周囲17 km、人口200人あまり(Wikipedia)の島にも歴史があります。

島を周回する道路脇に謎の「国境」がありました。これは昔から土佐、伊予での領土争いがあり、江戸期に入ってからの係争時に土佐藩奉行の野中兼山が奔走して決着を付けて島を二分する国境が定められた跡とのことです。(宿毛市史

道路脇の「土予国境」


また島の一番大きな集落に近くの岩盤に大きな直方体の洞窟が穿たれていました。これはやはり戦時中に作られたものということで、「回天」の基地に、というもくろみがあったという話を聞きました(真偽は確認していません。念のため)。
岩盤を穿った大きな穴。石はかなり固いので、掘るのは
相当大変だったと思われます。

日本は広くて景観上も歴史上も面白い場所がたくさんあります。関東出身の学生さんの中には四国、九州など訪れたことがないという人が意外といます。是非いろんなところに出かけてみて欲しいと思います。ディスカバー・ジャパン(古いか?)

帰りの連絡船。風強く欠航の予想もありました。
もしそうなら翌日の会議はぶっちぎりになった。

翌朝は晴れていましたが、冬型の気圧配置のため北風強く、海は荒れていました。でも帰りの船から見える岩場には大勢の釣り客が。
磯釣りの人々は凄い。

宿毛からはのんびり汽車で高知に戻ります。

JR四国や九州の列車はカラフルですね。
お仕事は野外調査だけで終わりではなく、ラボワークが待っています。ラボでのお仕事はまた機会がありましたら投稿させていただきます。

2014年3月5日水曜日

速報! 文部科学大臣賞受賞 日本語検定団体表彰

「文章表現基礎」「日本語」担当の久川です。
この度、本学が「平成25年度第2回日本語検定団体表彰」において文部科学大臣賞を受賞しました。受検した学生の皆さん、おめでとうございます。また、ご指導くださった先生方、ありがとうございました。

東経大では、平成21年度から「文章表現基礎 Ⅰ・Ⅱ」の受講生が日本語検定を受検し、初受検以来5年連続で団体表彰においてさまざまな賞を受賞しています。日本語検定は、敬語、漢字、語彙などの6領域から多面的に日本語力をみる検定で、文部科学省後援事業であり、公的な職業能力証明書である「ジョブ・カード」の記載対象にもなっています。

「文章表現基礎 Ⅰ・Ⅱ」は、総合教育科目の中のベーシック科目で、全学部の学生が履修できる(クラスにより学年指定有)選択科目です。毎年履修希望者が多く、開講クラス数も年々増えてきました。この科目では、日本語検定に向けて学ぶだけでなく、文章作成の基礎の基礎を教員が学生一人一人にきめ細かくアドバイスしています。

新入生の皆さんの中で、「文章を書くのは苦手だな~」と思っている人は、「文章表現基礎 Ⅰ・Ⅱ」を履修して、文章作成に対する苦手意識をなくしながら、同時に日本語検定にも合格して自信をつけましょう。

なお、ベーシック科目には日本語力を養成する科目として、「日本語表現 Ⅰ・Ⅱ」という授業も用意されています。詳しくは、総合教育科目のHPや、シラバスをご覧ください。