2013年7月22日月曜日

選書ツアー開催

倫理学とフランス語を担当している相澤です。大学図書館の活動の活性化を試みる学内GP採択事業「図書プロジェクト」(通称「図書部」)に、一部員として関わっています。

去る7/4に本プロジェクトの一環として紀伊國屋新宿本店にて開催された「選書ツアー」に学生らと参加しました。選書ツアーとは、参加者に、自分の読みたい本を選んでもらい大学が購入、各自が読了後に執筆した一言コメントともに大学図書館に展示し、学生の図書館利用の促進をはかるものです。

参加学生16名は、一時間の間店内を自由に巡り、自分の気になる本をかごに入れていきます。本棚の前で悩む学生、どんどんかごに入れる学生、目次を眺めて慎重に吟味する学生。一時間の過ごし方は様々でしたが、最終的には平均5~6冊は選んでいました。(私も、学生に読ませたい、けれど大学図書館にはちょっとゆるすぎ?とリクエストを躊躇していた本を、ここぞとばかりにかごに入れました。)選書後は、選んだ本をみんなで紹介し合いました。本に思い入れのある学生揃いで、語り出すととまらない様子。 私もずっと聞いていたい気持ちでしたが、時間となりお開きに。

選んだ本は、各自夏休みの読書宿題となり、2期の始まる頃にコメントとともに図書館内に展示される予定です。学生同士が本を通じて刺激し合うことを願っています。

本棚の前で悩む学生たち

2013年7月10日水曜日

TKUサイエンスカフェ(7月9日)

7月9日の4時限に学習センター講座スペースをお借りして、今年度1回目の「TKUサイエンスカフェ」を開催しました。学生・教職員、計31名の参加を得ました。


講師 斎藤貴之氏 (東京工業大学 地球生命研究所)
演題 「この夏、天の川銀河の超巨大ブラックホールに接近するガス雲の運命」

まず、天の川銀河の中心部にある、超巨大ブラックホールにガス雲が接近しつつあり、今夏最接近しそうであると、観測により予想されていることについて説明されました。

そして、ガス雲の挙動の理論予測について、3次元のコンピューターシミュレーションの美しいムービーに基づいて解説され、最接近時に太陽光度の数十倍の光を発する可能性を指摘されました。

このイベントについては、世界各地の観測施設が注目しており、理論予測が即、観測結果によって試される、という点においても、きわめて興味深いものである,ということでした。

多数の参加をいただき、かつ学生、教員からもあれこれ質疑がなされました。さらに、終了後も残った学生を交えて、よもやま話が行なわれました。

サイエンスカフェは今年度あと1回、後期に開催を予定しております。今後もオープンな雰囲気で対話ができる場として、行なえればと考えております。


2013年7月4日木曜日

冒険遊び場「国分寺市プレイステーション」での体験的学び



梅雨の晴れ間がのぞく629日(土)、総合教育演習(「現代の家族関係と子育て支援」担当教員:野田准教授)の一環で毎年お邪魔している国分寺市プレイステーションにて、今年は21世紀教養プログラムゼミの学生達もともに1日を過ごしました。ここは国分寺市の社会教育施設で、冒険遊び場の会(NPO法人)が指定管理者として運営する全国でも数少ない「冒険遊び場」です。

理事の武藤さんに施設の概要についてお話を伺ったあと、学生みずからが火を起こして昼食の準備開始です。最初はうまく火がつかず苦労していましたが、手慣れた小学生たちの火起こしから見よう見まねで学び、気がつけば美味しい焼きそばのできあがり。小学生たちとも自然に打ち解けて、作った食べ物を分けあったり、一緒に鬼ごっこやブランコ、木工をして遊んだり。得意なギターを奏でる学生もあれば、保護者の方にベイゴマの回し方を教わって中学生達と興じる学生もあり。子どもたちと夢中になって遊び、あっという間の1日でした。学生達からは「子どもたちと遊ぶのが楽しかった」「お父さんの気持ちがわかった」などの声が寄せられ、常駐するプレイリーダーのユウジさんに「子どもたちを叱ることはあるのか」など熱心に質問をする姿も見られました。



体験後の振り返りでは、「自分が嫌だと思ったことを、子どもたちにどう伝えたら良いか」「保護者の方は子どものことをよく知っているだけでなく、自分たち(学生)のこともよく見て任せ、かつフォローをして下さっている」などの視点が出されました。子どもたちとの関わりだけでなく、保護者や職員の方々との交流を通して学んだことも多かったようです。高い木に登ったり、そこから飛び降りたり、焚き火をしたり、何日もかけて土を掘ったりと、通常の公園ではできない遊びや試みが冒険あそび場でできるのは、常にプレイリーダーが見守っていてくれるからでもあります。子どもが育つことにかかわることで、大人も育つ。この体験を、後期のゼミでの学びに活かして欲しいと願っています。